top of page
第42回 東海・北陸心理リハビリテイション研究会 研究大会報告
先日、岐阜で開催された東海・北陸心理リハビリテイション研究会の研究大会では、各県の活動状況が報告され、共通する課題と今後の展望について活発な議論が交わされました。
開催県である岐阜の報告では、コロナ禍を乗り越え、月例会やキャンプといった活動を本格的に再開した力強い歩みが示されました。しかしその一方で、活動場所の確保や資金問題、そして特に若手トレーナーの不足という深刻な課題に直面していることも明らかにされました。今後は未就学児の参加を促し、他県との連携を深めながら、トレーナー育成の具体的な道筋を整備していくとの展望が語られました。
他県の報告からも、トレーナー不足と参加トレー二―の伸び悩みが共通の最重要課題であることが浮き彫りになりました。特に三重ではキャンプの実施自体が危ぶまれるほど状況は切実です。石川県では、第50回金沢キャンプを節目の年として開催し、月例会の継続や能登震災支援活動にも取り組むなど、地域に根ざした活動を報告しました。各県がそれぞれの地域で困難に立ち向かっている現状が共有されました。
大会の総括として、従来の画一的な臨床動作法や心理リハビリテイションのあり方では、もはや現代の多様なニーズに応えられないという強い危機感が表明されました。これからの活動には、他の地域の真似をするのではなく、各県が主体性を持ち、地域の実情に合わせた自由で大胆な工夫を凝らしていくことが不可欠であると強調されました。本大会は、伝統からの脱却と、未来に向けた新たな一歩を踏み出す必要性を、参加者全員で確認する貴重な機会となりました。
研究会 会長挨拶 各県からの報告


bottom of page